バーチャル富士登山
富士宮ルート編
富士宮ルート編

富士登山ルートの中で、最小標高差で頂上へ行けるのが「富士宮ルート」。標高2400mからの登山になります。吉田ルートに次いで人気の登山コースです。

富士宮ルートの登山口となる5合目には、充実した施設あり。食堂や売店はもちろんのこと、展望テラスがあって登山しなくても標高2400mからの絶景を楽しめます。

富士宮ルートは登山道と下山道が同一なので、迷うことはありません。反面、登下山の人がすれ違うことが多く、渋滞する場所も多いです。

最初の新6合目の山小屋はあっという間。標高差わずか90mの登山で到着です。富士宮ルートには山小屋が多く、安心して登山ができます。

富士宮ルートは富士登山の中でも最小標高差で頂上まで行ける反面、登山道はガレ場が多く歩きにくい場所も多い。

富士宮ルート新7合目。富士登山ではおおよそですが「新7合目<7合目<本7合目」の順番で標高が高くなります。なので新7合目だと、実際の7合目はまだまだ先です。

富士宮ルート標高3000mポイント。GPSでも2999mとかなり正確。まだまだ半分です(登山口2400m・頂上3712m)。

標高3010mの山小屋。さらに新たな「元祖7合目」なるポイント。でもこの元祖は「7合目」とほぼ同一なのでご心配なく。

富士宮ルートは最小標高差で山頂まで行ける分、斜面が急なので絶対に登山道から外れないようにしましょう。滑落したらどこまでも落ちてしまいます。

標高3250mにある8合目「池田館」。富士宮ルートは南向き斜面なので、朝日も夕日も楽しめます。冬場のご来光では賑わう登山ルートです。

8合目からは一気に勾配がきつくなります。階段も多くなり、まさに体力勝負。遠くに見える鳥居や山小屋を目指してがんばりましょう。

8合目と9合目の間にある謎の柱。験担ぎなのか硬貨ががいっぱい差し込まれています。GPSでは標高3345mポイントです。

富士宮ルート9合目の萬年雪山荘。実はこの富士宮ルート、南向きですが夏でも雪が残っている斜面あり。さらに運が良ければ聖護院の修行僧(富士山峯入り修行)が望めるかも?

9合目から頂上へ。この鳥居をくぐれば残り1合分。次は頂上か?

頂上前に9合5勺なる山小屋「胸突山荘」あり。残り0.5合ポイントです。標高3590mなので、頂上までは標高差残り120m。

標高差120mも、富士宮ルートで最も勾配がきついエリア。富士山は頂上へ近づけば近づくほど勾配がきつくなります。

頂上近くの鳥居。GPSでは既に富士宮ルート頂上の3712m地点。でも本当の頂上はもう少し先(GPSの標高はもともと誤差が大きい)。

そして富士宮ルート頂上到着。頂上浅間大社奥宮がお出迎えしてくれます。ちなみに富士宮ルート頂上は、日本最高地点3776mの剣ヶ峰まで最も近い頂上です。

富士宮ルート頂上には日本最高地点の郵便局「富士山頂郵便局」があります。記念ハガキもあって、ここから登頂記念に自分宛に送る人が多いです。もちろん押印もあります。

登山時は余裕がないのでチェックしにくいですが、下山時の9合目では是非とも「萬年雪」を見て欲しいものです。

時期やその年の気候にもよりますが、真夏でこれだけの萬年雪が残っていることもあります。富士宮ルート限定のお楽しみです。

富士宮ルートは登山と下山が同じコースなので、下山時は瓦礫を落とさないように注意しましょう。落とすと登山者に危険が及びます。

登下山では登山者が優先。特に富士宮ルートのような登下山同一コースでは、下山時に登山者とすれ違う場合は、立ち止まって登山者が通過するまで待ちましょう。

富士宮ルートは標高差が最小が故、階段が多くて下山時間は他のルートよりも時間がかかります。また急勾配なので滑りやすく、登山以上に下山時は注意しましょう。

急勾配が故に下山時は開けた景色を望めます。次の山小屋も視認しやすく、気分的には楽な富士宮ルートの下山。また登下山同じコースなので、山小屋や地形を覚えているのもメリット。

標高2400mの登山口到着。下山後はそのまま富士宮市街まで移動し、エネルギー補給も兼ねて「富士宮やきそば」を食べましょう!JR富士宮駅周辺にはお店もいっぱいあります。もちろん5合目の山小屋(レストセンター)にも食堂がありますので、我慢できない方はそちらでも!(やきそばメニューありますが富士宮やきそばではないみたい…)

(2020年は富士登山全ルート登山禁止)
<GPSマップ(衛星画像提供元:GoogleEarth)>
