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2020年08月15日

バーチャル富士登山「プリンスルート編」〜離島ドットコム

バーチャル富士登山
プリンスルート編

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富士登山ルートは4つとされていますが、第5のルートとされるのが「プリンスルート」。その名の由来は2008年に当時の皇太子徳仁親王様が富士登山を行ったルート。

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プリンスルートの登山口は標高2400mの富士宮口。6合目までは富士宮ルートです。富士宮6合目から新7合目/富士山山頂ではなく宝永山を目指します。

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富士宮6合目からはトラバースして(斜面を横切って)宝永山を目指します。緑豊かな登山道ですが、斜面を横切るので滑落には注意しましょう。

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プリンスルートは宝永山方面を目指しますが、宝永山そのものには行かず、宝永山火口を登ります。

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火口を登れるのはプリンスルートだけ。ちなみに宝永山は宝永4年(1707年)の大噴火で誕生した富士山最大の側火山です。これ以降、富士山は噴火していません。

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宝永山火口の登山道。基本的に柔らかい砂地なので登るのが大変。さらに急勾配なので、一歩進んで0.9歩戻る感じ。全然前に進みません。

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火口を登りきると「馬の背」と呼ばれる尾根に出ます。そのまま進むとプリンスルート、折り返して尾根を進むと宝永山山頂です。

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実はプリンスルートとは、富士宮口から御殿場ルートにショートカット入るコース。標高1440mから登る御殿場ルートを標高2767mからショートカットして登れます。

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合流ポイントの御殿場ルート「下り6合」。しかしここは御殿場ルートの下山道なので、ここから登ってはダメ。横切るだけです。

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御殿場ルート6合目が本当の合流地点。プリンスルートはここから御殿場ルートと合流して登ります。

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合流してすぐに標高3000m地点。御殿場ルートだとヘロヘロになりながら迎えるポイントも、プリンスルートなら比較的楽な気持ち(1000mも登ってきた標高が違います)。

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プリンスルートには、他のルートと合流するまで山小屋は一切ありません。しかも合流後も御殿場ルートなので、山小屋は少なく補給しにくい登山ルートです。

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7合5勺「砂走館」でようやく補給可能。標高3090mですが、プリンスルートならここまでの標高差は690m。御殿場口からだと1650mもあります。

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7合9勺の「赤岩8合館」。2008年に当時の皇太子徳仁親王様が富士登山を行った際に宿泊した場所。「御来光観拝之好適地点」の鐘があります。

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プリンスルート後半は御殿場ルートと合流するので、8合目より先に山小屋も合目もありません。そのまま頂上まで登るだけです。

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プリンスルート頂上は、もちろん御殿場ルート頂上と同じ。富士山火口がすぐ近くの頂上ポイントです。

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プリンスルート下山ももちろん御殿場ルート下山口。皇太子様は御殿場ルートを御殿場口まで下山して往復違うコースでした。ここでは下山もプリンスルートで。

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御殿場ルートの7合目から上は、登山コースと下山コースが分かれていませんが、そもそも御殿場ルートを登る人は少ないので、すれ違いはほとんど気になりません。

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プリンスルート下山は御殿場ルートと途中まで同一なので、その流れに乗って下山するとそのまま御殿場口に下りてしまいます。目指すは富士宮口です。

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プリンスルート下山では、小さな砂走りはありますが、大砂走りは通りません。大砂走りに入ったらもう戻れませんので要注意です。

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最重要ポイント「下り6合」。登りで横切ったポイントです。ここから宝永山方面へトラバースします。これを見落とすと確実に御殿場口行き。実は一度やっちゃいましたw(標高2400mの富士宮口に下りる予定がここを見落とし気づけば標高2000m地点)

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宝永山方面へ進むと「馬の背」の下りに到着。富士宮口への看板は富士山マークなので意外と目立ちます。

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大きな案内板は読めませんが、馬の背をそのまま進むと宝永山山頂。火口に入ると富士宮口方面です。ここでも富士山マークの看板は要チェック。

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登りで苦労した宝永山火口。下りは大砂走り感覚で一気に下れます。ただし登山道と下山道は分かれていませんので、登山者優先で下りましょう(すれ違う際は止まりましょう)。

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宝永山火口を抜けると緑が増えてきます。しかし下山なのにここからは少し登りになります。

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斜面のトラバースコース。ここを抜ければ富士宮ルートに合流です。

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富士宮口の駐車場が斜面下に望めます。プリンスルート下山は、チャレンジする人はほとんどいませんのでかなり不安。駐車場が見えるだけでもホッとします。

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富士宮口に無事到着。本来のプリンスルートは「富士宮口から宝永山経由で御殿場ルート山頂へ行き下山は全て御殿場ルート」ですが、これだと行きと帰りの到着地が違ってしまうので、自分の車で登山しに行くことができません。でもこの「往復ともに宝永山経由のプリンスルート」なら、行きも帰りも富士宮口。意外と便利なプリンスルートだったのでした。

(2020年は富士登山全ルート登山禁止)



<本来のプリンスルートGPSマップ(衛星画像提供元:GoogleEarth)>


<富士宮ルート登山+プリンスルート下山GPSマップ(衛星画像提供元:GoogleEarth)>



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posted by 離島こむ at 14:08 | 6.富士山/首都圏/本土エリア

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