バーチャル富士登山
岩手富士/岩手山編
岩手富士/岩手山編
岩手県最高峰の「岩手山」。通称「岩手富士」とも呼ばれ、片側が削げているように見えること から「南部片富士」とも呼ばれている。
<実際の登山GPSマップ(衛星画像提供元:GoogleEarth)>
今回は岩手山盛岡側の「馬返し登山口」から山頂を目指し、下山せずに縦走。網張温泉へ下山です。帰りは路線バスで盛岡へ。
行きは馬返し登山口までの交通手段が一切無いので、電車で最も近くまで行ける「いわて銀河鉄道・滝沢駅」からスタート。登山口まで約12km。
滝沢駅からの道は舗装路なので、ランニング感覚でスムーズに移動。岩手山を見ながら走るのは結構気持ちいい。
馬返し登山口があるキャンプ場に到着。最初は気持ちよかった道も、登山口近くで急な上り坂になり、予想外にキツかった。
岩手山は水資源に恵まれ、登山口の公園にも美味しい水がわき出ていました。登山前にここでハイドレーションタンクに水補給。
これが今回の登山ルート前半。通称「柳沢コース」。キャンプ場が0合目なので、滝沢駅は「-5合目」ぐらいになるのかなw
序盤は崖の横を登る感じで、半分だけ景色が開けている登山道。
柳沢コース0.5合目。岩手山では5勺でははく少数字表記らしいw
柳沢コース馬返し登山口の標高は「633m」。山頂が「2038m」なので、頂上までの標高差は「1405m」。富士山の吉田ルートと同じレベル。しかし今回は標高200mの滝沢駅からなので標高差「1800m」。
柳沢コース1合目。岩手山登山コースは案内がしっかりしていて安心です。
1合目から先は徐々に空が望めるコースになります。
柳沢コース2.5合目。新道(ガレ場)と旧道(林道)がありますが、今回は旧道へ。
突然ロッククライミングになる場所もあります。
柳沢コース3合目。ここからは森を抜け、斜面を登ります。
景色が開ける登山コース。途中の岩場にこんな石積みも。
柳沢コース4合目。登山と言うよりクライミングです。
富士山と違って標高が低いので、呼吸はしやすい。頂上でも雲の下です。
盛岡方面を望む絶景。初めて他の登山者とも遭遇。
斜面セッションを越えると、緑豊かな登山道になります。
柳沢コース7合目。ついに岩手山頂上の姿が!?
柳沢コース8合目の山小屋が見える。緑の絨毯のような絶景が素晴らしい!
柳沢コース8合目山小屋(避難小屋)。最初で最後の山小屋。
なんと8合目に湧き水。ハイドレーションの水を消費せずに給水できるのは素晴らしい!(しかも美味しい)
柳沢コース8合目ポイント。この先から頂上ルート。「登って感動」の看板に感動w
8合目から先はしばらく高原を歩く感覚。
8合5勺ポイント。少数字ではなく漢字表記でした。
不動平分岐点。岩手山頂上は右。そして今回は頂上登山後、この分岐の左へ行って網張温泉まで縦走。
まさに岩手山頂上へと続く登山道。
岩手山は実は活火山。噴火警戒レベル1。規制こそないものの活火山であることに留意。故に山頂は火山そのものの溶岩石が多い。
岩手山火口到着。といっても最高地点はまだまだ先。これから山頂火口をお鉢巡り。
岩手山火口はまるで高原のような雰囲気。とても活火山とは思えない。
岩手山はお鉢巡りと言うより、火口内に入って移動する感覚。
岩手山火口内にある通称「おっぱい山」。まさかアレまであるとはw
岩手山頂上「2038m」は薬師岳。そこまで一気に登ります。
頂上に看板あり。あそこが2038mポイント?
岩手県最高地点「2038m」に到着。リアル富士山同様にほぼ独立峰なので、360度のパノラマ風景が望めます。
火口内の「おっぱい山」も見下ろせます。
「おっぱい山」の右にはリアルな火口。
そしてこれがこれから縦走する山脈。尾根をひたすら移動します。
下山開始。っていうか下山は不動平分岐ポイントまで。
富士山のような砂走りポイント有り。時計回りにお鉢巡りするとここを登ることになりますが、今回は逆周りなので楽々下り。
不動平分岐点へ戻る。左に行けば柳沢コース下山ルート。まっすぐ行けば縦走ルート。
縦走ルート入口。途中まで「御神坂コース」と一緒ですが、今回は「鬼ヶ城コース」という怖い名前w
御神坂コースからの下山ならちょっと楽。でも今回は縦走を楽しみたいのと、目的地が温泉なので、露天風呂も楽しむ予定。
雄大な尾根コースの「鬼ヶ城コース」。「網張コース」とも言う。尾根登山は景色が素晴らしい。
景色は素晴らしいがコースはまさに「鬼」。岩場を越えるポイントが何ヶ所も!?
行き先が見えるのは楽でもあるが、あまりに遠くまで見えると少し気が重くなる。
登山道は狭いが緑は豊か。空気も美味しいです。
徐々に緑が深くなってきます。
鬼ヶ城コース「切通し」ポイント。谷コースとの合流点。縦走中間地点ぐらい。ここからは「網張コース」。
ふたたび高原のようなコースになります。網張温泉まで6.7km。
尾根コースは終わり、しばらくは高原コース。
網張温泉分岐点。まっすぐ行くと別の松川温泉。
黒倉山〜姥倉山は地熱が豊富で、地表に緑が少ない。
沢を越えるポイント。網張温泉っていうか網張スキー場まであと少し。
この草むらを越えれば、網張温泉にある網張スキー場。
ついに網張スキー場到着。夏でもリフトは稼働していますが、もちろん自力で下山します。
初の夏のスキー場下山。斜面を走って下りるかと思ったら、きちんと登山道がありました。
網張温泉があるスキー場麓が見えてきます。テンションアゲアゲ。
まさにラストスパート。一気に下っていきます。
網張温泉到着。温泉があるので、夏でもスキー場でリフト登山する人が多かった。
お目当ての網張温泉野天風呂。無人ですが、ポストにお金を入れてお風呂へ。
乳白色のまさに「天然温泉」。岩手山登山&縦走の疲れを癒やします。
路線バスは1日4往復。午前2本午後2本。どうにか午後の1本目に間に合いました。実は今回、時間に制限がある登山だったんです。2本目のバスに間に合わないと交通手段がなくなります(1本目と2本目は1時間しか差が無い)。でも温泉ホテルもあるので、万が一乗り遅れてもタクシー手配はできますが、ハラハラドキドキでした(5倍以上も料金が違うので)。
盛岡に戻ったらもちろん「じゃじゃ麺」。山頂では盛岡名物「福田パンのコッペパン」でした。ちなみにこの岩手山登山は、東日本大震災で被害を受けた東北を盛り上げるためのもの。東北巡りのうちの1つでした。
引用:あみはりロッジ(画像)